成年後見人等の受任案件では、権利擁護支援、意思決定支援、代理決定、医療保護入院の同意など、多くの学びの機会がありました。研修講義等では、下記のとおり、各所からご依頼をいただきき、感謝しております。
2024年は、新たに東京都の特別職非常勤職員の仕事を受任させていただき、仕事の幅が広がりました。
社会的活動は、日本精神保健福祉士協会理事を退任し、一区切りとさせていただきました。当面、東京精神保健福祉士協会の活動に力を入れていくことになります。各所の社会福祉協議会のかかわりは継続させていただいております。
スーパービジョンも複数の方と契約し、相互に学びを深めることができました。また、事業所・団体等のグループスーパービジョンの機会をいただきました。
執筆関係は、実践成年後見に投稿いたしました。
成年後見人等の受任状況
2024年は、新たな仕事や私的な事情で新規受任は見合わせました。日本精神保健福祉士協会認定成年後見人ネットワーク「クローバー」や、東京社会福祉士会権利擁護センター「ぱあとなあ」から、受任案件のご紹介があった他、個別に受任のご相談をいただきましたが、2024年はすべてお断りさせていただきました。お声をかけていただいた皆様、申し訳ありませんでした。これまで11件の後見人等を受任し4件が終了。現在は、7人の方の後見人等を続けております。
研修講師の状況
社会福祉協議会関係
文京区社会福祉協議会権利擁護センターとアドバイザー契約を結び、2年目となりました。年間をとおして職員との相談や打ち合わせ等を行い、実務者会議へも出席させていただきました。
目黒区社会福祉協議会権利擁護センター「めぐろ」主催の市民後見人養成講習として、「対象者理解(精神障害)」をテーマで講義を担当させていただきました。
神奈川県社会福祉協議から、市民後見人養成講座(基礎研修)の講義「障害の理解(精神障害)」のご依頼をいただき、動画撮影した講義を提供させていただきました。
港区社会福祉協議会と中央区社会福祉協議会の合同区民後見人養成講習として、「対象者の理解①」(精神障害について、支援に際しての基本的態度や留意点、実際の支援上の課題)をテーマに研修を担当させていただきました。
専門職後見人関係
専門職成年後見人等の養成では、精神保健福祉士協会クローバーの研修で、講義「意思能力の評価と権利擁護」を担当しました。
成年後見四士会連絡協議会(公益社団法人成年後見センター・リーガルサポート東京支部、東京税理士会、公益社団法人東京社会福祉士会権利擁護センターぱあとなあ東京、一般社団法人東京精神保健福祉士協会成年後見権利擁護支援委員会)の合同研修会で、「精神障がい者への対応とかかわり方」について講義の機会をいただきました。
杉並区地域包括支援センターケア24成田職員研修ソーシャルワーク勉強会では、「精神疾患の人を支える支援者が楽になる面接スキルを学ぶ」と題し、研修講師を担わせていただきました。
特定非営利活動法人成年後見ウィルでは、昨年に続いて研修講義の機会をいただき、「支援チームの形成と後見人等のかかわり方」について講義をさせていただきました。
親亡き後
「親亡き後partⅢ」として、家族会「あかね会」で講義させていただきました。「親亡き後の問題」は、親が高齢化している状況からすでに始まっています。各所で何度かお話しさせていただき、改めて、「親亡き後の問題」で考えるべきポイントを再考する機会となりました。
その他の研修講師等
東京精神保健福祉士協会年次総会で、「改めて考える人権問題と精神保健福祉士ー精神保健福祉士に問われること、期待することー」をテーマに特別企画の鼎談が催され、関哉法律事務所・関哉直人弁護士 、松永実千代・東京精神保健福祉士協会会長と共に演者として参加させていただきました。
世田谷区精神障害者共同ホーム連絡会の研修会において、「面接技法・家族対応」の研修講師を担当させていただきました。
大学関係
大学では、早稲田大学人間科学学術院で「貧困に対する支援」の非常勤講師を担当しました。東北福祉大通信制大学は、非常勤講師の登録だけとなり、「ソーシャルワーク演習」のスクーリングはありませんでした。
ホームソーシャルワーク・スーパービジョン・アドバイザー等
ホームソーシャルワークおよびファミリーソーシャルワークは、ご希望の方とかかわらせていただきました。
スーパービジョンでは、継続者を含めて4人のSVを実施し、2名は終了。2名はR7年も継続しています。日本精神保健福祉士協会の認定スーパーバイザー養成研修受講予定の方が数名おり、今後のご活躍が楽しみです。
文京区社会福祉協議会権利擁護センターのスーパーバイザーとして事例を介したグループスーパービジョンに参加させていただきました。
目黒区基幹相談支援センター第1回事例検討会のスーパーバイザーとしてお声をかけていただきました。
社会的活動
狛江市権利擁護小委員会兼権利擁護支援地域連携ネットワーク協議会委員、狛江市社会福祉協議会・あんしん狛江委員、目黒区社会福祉協議会「めぐろ成年後見ネットワーク」委員、大田区成年後見制度等利用促進協議会委員、世田谷区障害認定審査会委員、社会福祉法人めぐはうす理事、日本精神保健福祉士協会・認定成年後見人ネットワーク「クローバー」運営委員会助言者、東京精神保健福祉士協会成年後見権利擁護支援委員会委員長を続けさせていただいております。日本精神保健福祉士協会理事は、2024.6月をもって退任いたしました。
執筆関係
実践成年後見110号(民事法研究会 2024.5月発行)に、「精神保健福祉士(PSW/ MHSW)からみた成年後見人等と連携する意義」が掲載されました。
2024年も大変お世話になりました。2025年も、どうぞよろしくお願いいたします。