用語の解説「ソーシャルワークとは?」①

ソーシャルワーク専門職のグローバル定義

ソーシャルワークは、社会変革と社会開発、社会的結束、および人々のエンパワメントと解放を促進する、実践に基づいた専門職であり学問である。

社会正義、人権、集団的責任、および多様性尊重の諸原理は、ソーシャルワークの中核をなす。

ソーシャルワークの理論、社会科学、人文学および地域・民族固有の知を 基盤として、ソーシャルワークは、生活課題に取り組みウェルビーイングを高めるよう、人々やさまざまな構造に働きかける。

この定義は、各国および世界の各地域で展開してもよい。

社会福祉専門職団体協議会(社専協) 国際委員会
・日本ソーシャルワーカー協会
・日本社会福祉士会
・日本医療社会福祉協会
・日本精神保健福祉士協会
出典:「ソーシャルワーク専門職のグローバル定義と解説 https://www.jacsw.or.jp › files › SW_teigi_01705」

用語の解説「ソーシャルワークとは?」②

生活問題の解決・改善のために社会福祉制度との関連において展開される専門的援助活動の総称である。援助方法のレパートリーとして、個人(家族)・集団を対象とする直接援助技術(ケースワーク、グループワーク)と、地域を対象に地域の基盤を整備したり社会福祉諸サービスの改善や一連の援助活動推進過程で活用したりするための間接援助技術(コミュニティワーク、ソーシャルワークリサーチ、ソーシャルアドミニストレーション、ソーシャルアクション、ソーシャルプランニング)に大別される。また、近年、間接援助技術として、ネットワーク、ケアマネジメント、スーパービジョンなどが注目されるようになっている。―中略― 今日のソーシャルワークは、クライエントシステムの大きさにかかわらず、「人と生活環境」のダイナミックな相互作用を包括的にアセスメントし、両者の接点に社会資源を動員しながら計画的に介入する活動とされている。また、権利擁護(アドボカシー)やエンパワメントの機能とともに社会福祉機関・施設の官僚化がもたらす弊害を克服したり、社会資源を開発したりする機能が協調されている。(佐々木敏明)

出典:精神保健福祉用語辞典 監修 社団法人日本精神保健福祉士協会 日本精神保健福祉学会 2004